「市中の山居」
”都市の中にしつらえた山里の住まい”
京都や堺の商人が茶の湯をたしなむ中で、市中の山居という精神が大切にされていました。
「山里を少し歩きながら木漏れ日の中で、木々のそよぐ音、風、光を浴びる
緑の中で思い切り息を吸い込み、その先の山小屋で一杯のお茶を飲みホッと一息つき、どこか懐かしさと安らぎを感じる」
人は自然のなかに身をおくと ふっと心が和みます。
忙しい現代において
緑の息吹を感じ揺れる草木に耳を傾け
心を癒す一杯の茶の時間こそが至福の時ではないでしょうか。
わたくし自身も京都での茶の湯の経験から、この日本の美しい情緒、精神を原点に
自然の樹木をもっと身近に感じてもらいたいと願っております。
私たちは自然の織りなす大地の恵から 自らの目で選んだ樹木、石を一つひとつ。
素材と出会ったときの「直感」「巡り合わせ」を大切にし
草木の生命を感じられる安らぎの空間を「庭」に重ねて演出していきます。
移ろう四季を感じながら「庭」という風景を家族の成長に重ねて育んでいただける庭造りを目指しています。